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1140 「ゴリラの鼻くそ」-2

 前回の続きです。甘納豆「ゴリラの鼻くそ」を製造・販売している岡社長(出雲市)と、高く評価なさる専門家・川勝先生との面談の場を都内で持ちました。共にプラス傾向の方なので、反発しないかと心配もしたのですが杞憂でした。

 商品を売るのに名前は重要です。18年前、「ゴリラの鼻くそ」と名づけた背景を伺いました。社長があれこれ考えていたとき、落語愛好家仲間の友人が小声でつぶやいた言葉が引っかかったそうです。迷いは続いたのですが、最終的には娘さんの「面白いんじゃない」の一言が決め手になりました。

 跡継ぎ予定の息子さんが考案した商品がただいまヒットしています。寒天を材料にしたカラフルなお菓子で、手作りなので形は不ぞろいです。銀座のセレクトショップ数店で売られています。商品名は「いろどり 宝石菓」。このままでいいか、ご指導がありました。

 ところで八雲の会代表としては「島根へ送客」に関心があります。「島根へ行ったことはありますか」と尋ねたところ「ない」とのお返事。そういうお返事も予想して、島根の定番スポットともいえる出雲大社、松江城、足立美術館のパンフレットを用意していました。足立美術館の庭が気になっている様子でした。

 「わら半紙」も紹介しました。粗悪品のイメージがある「わら半紙」に「わら」は入っていないこと、本物の「わら半紙」のメーカーが島根にあって(松江市八雲町の外谷製紙)鳩居堂全店に納めているとの説明に、驚いておいででした。

 島根には知られていない「人、もの、こと」があります。異色の人である岡社長、足立美術館、そして「わら半紙」などが先生の旅心を刺激したと期待しています。

  12.19 八雲の会 三島