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1130 本物の「藁半紙」

松江市八雲町にある機械漉き和紙メーカーの「外谷(とや)製紙」。6日、上京中の外谷治生社長(49歳)と久しぶりに話をしました。

    http://www.torun.co.jp/

 

 当社の代表的商品は「藁半紙」です。更紙ともいわれる藁半紙に粗悪品のイメージがありますが、藁は入っていません。「本物の藁半紙は書道にむいた優れもの」と先代社長から聞いていました。鳩居堂の全店に納入していると今回聞いて、納得しました。丸善に勤務経験のある現社長による営業の成果です。

 

 当社の技術の特長は「藁半紙」で培った「混合技術」で、均一に分散させるところにノウハウがあります。混合する材料は藁の他に、紅茶・ウコン・べんがら、ゼオライト(消臭や吸着機能のある鉱物)など多種類です。

 

 商品の用途は書道用、日本画用(画仙紙)、着物の保管、壁紙、ファッション、カーテン、化粧落とし、健康用品、動物の創傷治癒材、等々。ファッションでは桂由美氏がウエディグドレスに採用しています。

 

 島根県企業では群言堂(大田市)が文具、雑貨などに採用しています。都内にもいくつかの店があります。

   http://kurashi-to-oshare.jp/going/40662/

 

海外でも使われています。

事例1.シドニーで松江市出身の方が経営する日本料理店の店内。

2.「パリ島根県人会」のお世話をしている方を通じて、藁半紙や画仙紙。

3.韓国向けには「トルンペット」。韓国はペットブームだそうです。

4.宝飾品の変色を防止する「シルバーガード」。

 

 18.7.7 八雲の会 三島