競馬の馬を「競走馬」といいます。競走馬は夏の暑さに弱く、臆病でデリケート、音に過敏だそうです。競走馬に採用された二つの商品をご紹介します。
一つはエーザイと外谷製紙（松江市）が開発した競走馬用の絆創膏「クリニバン」です。ワンレース終えると馬の足にはいくつかの切り傷ができるそうで、クリニバンは傷部を被覆保護します。松江市で記者発表したのは２０００年ころでした。材料である「ゼオライト入り和紙」の紙価を高めることになったものです。
二つ目は日進産業（石子社長 板橋区）が開発・販売している断熱塗料「ガイナ」です。ガイナが競走馬を運搬する「馬運車」に使われています。採用したのは鷹野運送（滋賀県栗東市）です。栗東市には競走馬のトレーニングセンターがあり、ここから小倉、新潟、札幌などへの運搬を担当しています。４１台で年間２万頭を運ぶそうです。こういう運搬会社は関東に３社、関西に７社あります。
http://www.gaido.jp/suteki/16060.html
ガイナの効果で温度が３度下がっています。（説明のＮＡＳＡはＪＡＸＡの間違いです。）冷房、衝撃の吸収、モニターカメラ、クラッシク音楽を聞かせたり、マイナスイオン発生装置の設置など、運搬中の馬環境をよくする鷹野社長（３５歳）の拘りは止まることなしです。「設備投資にはおかねを惜しまない」そうです。ペットにお金を惜しまないという話はありますが、次元が違います。
ユーチューブをご覧ください。約２０分、栗東トレーニングセンターや輸送中の様子が楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=PQf6uhkl3RI
３．２５ 八雲の会 三島
