1018 新・観光立国論

 本「新・観光立国論」のご紹介です。 著者:デービッド・アトキンソン
発行所:東洋経済新報社 定価:1500円+税

 著者はかつて邦銀の不良債権問題に苦言を呈した、元ゴールドマン・サッ
クスの英国人アナリストです。GNPは人口により決るので、生産性向上や
ウーマノミクスでは「成長しづらい」そうです。

「観光立国論」の中身:
・日本を救うのは「短期移民=外国人旅行客」である。
・2030年までに8200万人を目指せ。(現状1300万人)
・日本は「観光立国」の4条件(「気候」「自然」「文化」「食事」)を満たして
 いる稀有な国。 

 観光資源は「文化財」だ。ただし稼ぐには「説明」と「展示」が不可欠。

 「おもてなし」「治安のよさ」「交通機関の正確さ」「マナー、サービス、気配
り」などは観光資源ではない!

 「サービスに差をつける」、「ガイドの有料化」、「多言語対応」などの提案が
あります。

 2ケ所だけ島根県に触れています。1.「出雲までの往復交通費が約5万円と
いうのは、あまりに高すぎる印象です。ちなみにロンドン~パリ間は、往復で
約2万円です。」

 2.「日本の地方にはまだまだ素晴らしい場所がたくさんあります。手つかず
の自然もあるし、九州や中国地方の神話の舞台になっている場所など、整備すれ
ば立派な観光資源になる場所も多く存在しています。」

 たいへん刺激に満ちた著作です。

 9.5 八雲の会 三島