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969 ストレスは人生のスパイスだ

21日、都内で開催のセミナーに参加しました。主催者は「めがねの三城」
に関わりのあるNPO。テーマは「ストレスを上手に活用する」。

講師は2名でした。ここでは金沢工業大学バイオ・科学部、長尾教授の講演
を紹介します。「睡眠は2時間でOK」という元気いっぱいの方です。演題
は「一寸の虫から学ぶ人の身の丈」。

一寸の虫とはアフリカ産のコオロギです。1000km飛ぶことができるの
ですが、楽な(ストレスのない)環境におくと飛べなくなってしまうそう
です。厳しい環境におくと、また飛べるようになります。ストレスは必要な
もの、「人生のスパイス」なのです。

長く隔離されたコオロギ(インターネットコオロギといいます)を2匹
の状態にすると、相手がオス、メスに関わらず、凶暴性を発揮して、かみ殺
してしまいます。ですが集団のなかに入れてしばらくすると、落ち着いてあ
なじんできます。ふれあいの重要性を示しています。

いまの日本のありかたに警鐘をならしています。自然から隔絶した快適な
人口環境を追求する文明、経済至上主義には大いに問題ありそうです。質疑
では「進化、歴史など、基本的なことを学び、考えることが必要だろう」と
いうまとめでした。

「めがねの三城」は単なるめがね屋さんではありません。NPOだけでなく、
出身地の奥出雲町では「多根自然博物館」を運営しています。「神話、たたら」
を売りにする町になぜ自然博物館なのか不思議に思っていましたが、「基本から
考える」姿勢を知り、いまは納得です。

8.22八雲の会、三島