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968 出雲神話をかたる

9月末、横浜で「出雲神話」についてお話をします。4日、声をかけていただいた
西さん(雲南市出身)、SLA神奈川グループ「かたろう会」の主宰者、古屋さん
(津山市出身)と顔合わせをしてきました。参加者はシニアの女性が大部分だそう
です。

神話の専門家でない私ですが、土地勘はまずまずあります。出雲神話のストーリー
(たて軸)に加えて、舞台となっている伝承地、祭る神社など(横軸)を紹介しよ
うと思います。出雲風土記冒頭の「国引き神話」を知るかたはまずいないでしょう。
スケールの大きさ、高いところから眺めた視線など、すばらしさを伝えられるか、
期待と不安があります。

更に、神話から生まれた文化を紹介します。たとえばスサノオが歌った「八雲立つ」
の歌は和歌のはじめとされ、和歌発祥の地が雲南市大東町にあります。このときに
女子高校生の生きのいい歌を聞いてもらいます。安来市の永見さんからDVDをお借
りしました。多謝。

独自性があるかなと思うのは「黄泉の国、イザナミ、スサノオ」のお話です。イザナ
ミ は神産みの最後に火の神(カグツチ)を産んで死にます。火の重要性を知るイザナミ の危険覚悟の意思であったとは、故佐草一優氏の説です。イザナミの「ひまなこ」で あるスサノオを祭神とする熊野大社は、火のはじめとされ、出雲大社から火をおこす道具をもらいにくる亀太夫神事が毎年行われます(10月15日)。

以上が第1部。第2部では、雲南市の取り組みを紹介します。ヤマタノオロチ退治
伝承地、和歌発祥の地の同市では、吉田ふるさと村観光事業部が、「ヤマタノオロチ
伝承バスツアー」を商品化するなど頑張っています。

古屋さんがお作りになった案内チラシがあります。ご希望の方にお送りします。

8.7八雲の会、三島