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962 小泉八雲講座ー5

第5回(最終回)小泉八雲講座の講師は、作家の出久根達郎さんでした。1944
年、
茨城県生まれ。高橋一清さん(元文芸春秋)によれば、「中卒で古本屋の小僧とな
り、漱石
を大学として学ばれた」そうです。

面白いと思ったお話、次のとおりです。深い知識がすばらしい!
ツナミという言葉を、最初に日本から発信したのは八雲だった。八雲の掌編「生神
様」は
幕末に起きた安政南海地震の大津波を題材にしている。稲むらを焼き払い、危機を伝
え、
村人を救済した濱口梧陵に八雲は感動を受けた。濱口は勝海舟のパトロンのひとりで

あった。

「停車場にて」で、熊本の巡査が、親を殺された童に「これが犯人だ、つらいだろう
がよく
顔を見ておきなさい」という場面がある。犯人は泣いてわびをいう。この巡査は井上
兵太と
いう居合の達人だった。巡査の人柄の裏側が面白い。

八雲夫人のセツの役割が大きい。話をふくらませている。作家だったともいえる。漱
石夫人
は悪妻といわれるがとんでもない。頭がよかった、達筆で筆跡が漱石に似ているし、
あて
字まで似ている。夫人が書いていた?

出久根さんのエッセイ「乙女シジミの味」に、宍道湖シジミがでてきます。
「ま冬の早朝に飲む熱いシジミ汁は、鳥肌が立つおいしさだ」
「中でもシジミ汁が抜群であった。深山(みやま)シジミという。別名を乙女シジミ
という
が、これは御留、藩主が捕獲を禁じたシジミから転化した名という」。
本を持参しサインをもらいました。

6.7 三島

ご案内します。
 小泉八雲没後110年記念企画展「ヘルンと家族」
  14.4.28~15.3.29 小泉八雲記念館(松江市)
   www.matsue-tourism.or.jp/yakumo